徒然なるままに

早さかな 不如帰なりけり わがのあけ

夏の花火

いよいよ八月がやって来た。日本についた六月一日からもう二ヶ月だったのに、函館の穏やかな生活にまだ慣れなかった。平日の通学路上でも、函館の住宅区という本通りから商業区までのバスあまり混んでいないで、ただ四五人のサラリーマンと六七人の高校生にすぎない。昔、函館ほど早く開港した町がなかったので、全東北と道内も函館ほど盛んでいた商業がなかった。私が函館を自分の夏プログラムとして選んだ理由はその歴史しかなかった。今年は百五十年前創立された棒二森屋の最終年間なので、毎日棒二森屋前のバス停で乗り換えたとき、函館の変遷に感動させられた。天気が寒なくでも暑なくでもとおり、穏やかな函館の生活は少しずつさえ進まなかった。ここにいる私も動き出せなかった。

 

でも、みなと祭りの花火は果たして違う物語だった。午後5時過ぎなかった、松風町からベイエリア経て元町公園まで、どんどん混んでいて来た。浴衣を着いて、笑顔をかけた方はみなと祭りのためきた観光客か、それとも普段ほとんど見られなかった地元の人か。花火のより、平時静かな函館がにぎわいのある祭りと際立った対照をなしてしまった。まるで別な町に立ち寄るようになった不思議感がいっぱいあった。俳句一首を吟ずた。

 

騒々し

あじさいとばら

打ち上げた